預かり中のペットに対する賠償リスク
ペットサロンやトリミングサロンなど、お客さんから大切なペットを預かり美容施術を行うとき、他のペットとトラブルが起きるなどで賠償責任が問われてしまうのではないか、このような疑問を持つ経営者も多いのではないでしょうか。
また、ペットサロンやトリミングサロンを利用するお客さん側も、咬みつきやひっかいてしまうなど他人の体や物などに対して損害を与えた場合にも同じような責任が問われてしまうこのような不安を抱く飼い主さんも多いといえましょう。
ペット賠償責任特約は、ペット保険に加入している愛犬などのペットがペットサロンもしくはトリミングサロンの中で何らかの危害を与えてしまってスタッフさんにケガを負わせたとき、賠償金を補償してくれる特約でありベースとなる保険にこのような特約を付けておけば安心に繋げることができるわけです。
もちろん、愛犬に対するしつけは重要なものですからしつけをしっかり行い何らかのトラブルが起きたときでも冷静になれるなどの教育は欠かせませんよね。
ただ、動物は言葉をしゃべることができないので恐怖を感じたときなどは思わずスタッフさんの腕を噛んでしまうこともあるでしょうし、猫などの場合も爪を立ててスタッフさんの顔にひっかき傷を作ってしまうリスクは少なくないのでもしものためにも特約を付けておくことが安心に繋がります。
一般的に、保険の特約と聞くと金額が高いイメージを持つ人も多いようですがペット賠償責任の特約は比較的リーズナブルなお値段になっていて月払いで80円から150円くらいが相場といわれています。そのため、年払いでも1,500円程度で済むのでペットサロンやトリミングサロンを利用している人など経済的な負担を減らして安心に繋げることができます。
なお、この場合の補償額ですが保険会社やペット保険の種類などによっても異なるけれど限度額は300万円から1,000万円などの金額になっているので一般的な賠償リスクを考えると十分な金額になるのではないでしょうか。では、どのような範囲が保障内容になるのかといったことになるのですが、これは対人賠償の場合と対物賠償の2つに分けて考えることが可能です。
対人賠償の場合は、お散歩をしているときなど前から走って来た自転車と接触してした際に相手にケガを負わせたり、お散歩しているときに知らない人が頭などを撫でようとしたときに愛犬が驚いてしまい反射的に噛んでしまったなど、宅配業者さんが自宅に荷物を届けてくれたとき玄関先でとびかかり噛んでしまったなどのケースが代表的です。
これらはペットサロンやトリミングサロンの中でも起こりえるトラブルですから、対人賠償が利用できると安心してお店を利用できますよね。
一方、対物賠償はお客さんが履いていた靴を玄関先でいたずらしてボロボロにしてしまう、他のペットと喧嘩して他のワンちゃんにケガを負わせてしまったなど、これらのケースでの保障が対象です。
2022年 10月 24日 | カテゴリー:ブログ